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見えない物は、見えない。

免許の更新に行ってきた。

一年前に路駐してて反則切符を切られた。

だから、今回は一般更新。

優良ドライバーの称号は、ほんの小さな違反で剥奪された。

そんでもって、講習時間は30分増えて1時間。

痛そうな映像が流されてゆき、その瞬間だけは我に帰る。

普段、事故するって思い、恐れながら運転することなど皆無。

むしろ、運転は荒いかもしれない。

事故の半分以上は交差点で発生するらしい。

そう言われれば、冷っとする瞬間はいつも交差点。

遮蔽物のある交差点は、なおさら怖い…

昔、どなたか偉い先生の書いた著書にこうあった。

人は、上空から見た視野があれば交差点で事故に遭うことは無い。と。

鳥の視野があれば…むりむりむりむり。

運転してる時は地上を走る車から周囲を見てるから、それは不可能だよね(笑)

ああ、俺はこんな交通教習の話がしたいんじゃなかった。

教習を受けた帰り道、俺は全然違うことを考えていた。

意識が過去へと飛び、映像を伴った激しい回想思考に支配されていた。

あの頃、二十歳の頃の俺は何も見えていなかった。

それこそ、見渡しの悪い交差点…いや、交差点はまだ、信号があるだけマシ。

先の見えない大きなカーブや、何が飛び出してくるか分からない道を、時速100k近くで疾走してた。

『あぶないからスピード落せ!』 オヤジの声も聞こえない。

『ねぇ、本当に怖いから…』 当時付き合ってた彼女の声も聞かない。

何も見えていなかったから、恐怖すら感じなかった。

何も見えていないから、仕方が無かった。

見えていないくせに、見えてた人の助言に耳を貸さなかった。

何も見えないから、何も分かっていなかった。

でも、仕方が無いよ。

誰が何て言ったところで、見えない物は見えないんだから。

今は、色んな事が見えて、物分りのよくなった大人の俺がいる。

そりゃそうだよ。40年以上の年輪を刻んだんだから。

ふと、気付くと安全運転をしている自分がいた。

横断歩道を、こちらに手のひらを向けながら渡る、おばあちゃんの笑顔を見るのも悪くない。

若いあいつも、年齢を重ねた時になって、この笑顔の尊さが分かるんだろう。

今、分からなくても仕方がない。

見えていないのだから。

しっかり生きてみろ、自分の足で。

しっかり見極めて見ろ、自分の目で。

自分自身の経験が、きっと見えない物を見えるようにしてくれるさ。

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