トップページ | 見えない物は、見えない。 »

冷たい雨

新しいブログの始まりは冷たい雨。

しかも、桜満開の季節だから、今降る雨は極悪非道な悪者扱い。

『恵みの雨』、『慈雨』、『オアシスへ誘うビーナスの涙…』。

降るタイミングさへ間違わなければ、賞賛される雨も今夜はとことん形無し。

人って、つくづく勝手だな、と思う。

咲き誇る桜は美しく、間違い無く尊い。

多くの人達がこの季節に桜の花を愛でるのは、その花びらが一瞬にして散り始める儚さ。

それを知っているからこそ、今、降る雨を憎む。

でも、花開く前に潤いをもたらした慈雨があるからこそ、この桜は咲き誇っている。

桜の根も樹も葉も、きっと雨を恨んだりはするまい。

花だけは分からないけれどね。

桜よ、どうせ人々の気持ちは移ろうのだ。

華やかさを誇る君を見つめる人々も、一ヶ月も経てば違う花に目を奪われる。

ひねくれた俺、本当は雨に打たれた花が明日残ってたらいいな…と望みながら。

そんな違った事を想像している。

雨の上がった明日の朝は、きっと清々しい空気が漂っているはず。

その空気の下で、残った花びらを見つめながら思いっきり息を吸い込んでみよう。

一日乗り切れるだけの酸素をくれそうな気がする。

夜霧の中の桜花、また明日会おう。

一輪、一弁になろうとも、俺はお前を見つめてあげよう。

だから、雨を許してやれ。

来年、お前が咲き誇るための力を与えてくれたんだ。

だから、許してやんなよ。

|

トップページ | 見えない物は、見えない。 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/432974/34096090

この記事へのトラックバック一覧です: 冷たい雨:

トップページ | 見えない物は、見えない。 »